海外FX通信〜先週(10月30日〜11月3日)の値動きについて

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 北海道Office With Youのナオキです。先週は31日(火)の日銀記者会見、2日(木)のFOMCの記者会見といった、中央銀行総裁の発言に注目が集まった1週間でした。

ドル/円

 日銀総裁、植田くんの発言の要旨は、

マイナス金利政策など大規模緩和策の大枠は維持した。日銀は7月にYCCの柔軟化を図り、上限を1%に引き上げた。0・5%程度をめどとする 強い米国経済を反映し、米長期金利の上昇が日本にも波及。長期金利の指標である新発10年債の利回りも上限の1%近くまで上昇していた。そのため日銀は31日にYCCの再修正を議論した。

 と市場の観測と大きく乖離するような発言はなかったため、市場に大きな混乱を起きず、その後もドルは上昇を続け、翌1日の明朝5時45分に151円72円銭をつけるに至りました。

  翌2日の午前3時、米連邦準備制度理事会(FRB)は、11月1日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを全会一致で決めたことを受け、市場はわずかながら反応を示し、円高局面に突入しました。先週最終値は149円32円でした。

 来週以降は、これらの金融政策を受け、強いドルの一服感が見られると思われ、久々の円高局面が見られるかもしれません。

ゴールド/ドル

 先々週の土曜日、日本時間深夜においてイスラエル情勢の悪化から、大きく値を上げたゴールドでしたが、先週は大きな動きはなく、比較的レンジの狭い相場でありました。

 11月3日(金)の雇用統計において、ゴールド価格は大きく上昇、一時2004ドルをつけるに至りましたが、その後徐々に値を戻し、1992.59ドルで先週の商いは終了しています。

 来週以降は、ドルの動きに合わせて値を上げる場面が多く見られるかもしれません。

 ビットコイン/ドル

 ビットコインについても、先週は大きな市場の影響を受けることなく、レンジの狭い商いが続きました。ですが以前高値での取引が行われており、来週もレンジの狭い相場になることが予想されます。

 ドルインデックス

 ドルインデックスについては、ドルと同様、下げ局面を迎えております。金曜日は各通貨に対し全面安で取引を終えました。

 米経済の失速などの懸念も見られ、来週以降も強いドルが現れることは少ないかもしれません。

後記

 しばらく149円後半〜150円前半に張り付いていたドル円ですが、来週以降は投機的な動きは鳴りを潜め、テクニカルやファンダに添った正常な値動きが期待出来るかもしれません。

 そのため、円の力は以前弱いものの、ポンド/ドルやユーロ/ドル等での上昇局面を見極めることが重要になるかもしれません。

 来週の注意すべきポイントは、11月8日(水)のパウエルくんの発言、毎回市場の動揺を誘いがちなミシガンくらいかなと思います。

 以上、先週の論考でした。

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この記事の執筆者

北海道Office With You代表兼海外FX編集部のナオキです。
FX歴は20年以上(海外FX歴は3年ほど)、ブログ運営は半年程度です。
皆様にお役に立てるような旬な情報をお届けいたしますのでよろしくお願いします。

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