素人(一般投資家)がFXで勝てないわけ(海外FX)

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 北海道Office With Youのナオキです。いつからでしょうか、FXが投資と呼ばれ、たくさんの新規参入者が増えたのは。すっかり認知を深めたFXですが、結果が出ず悩んでいる、または既に退場した人も多いことでしょう。それは仕方ありません。ここでは、なぜFXで勝つことが出来ないか紐解いてみたいと思います。

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FXで素人が勝てない理由

 素人(筆者ももちろん含みます)が勝てない理由は大きく分けると以下の二つに集約されるかと思います。

▶︎完全なゼロサムゲームではないため

 FXは自分買った通貨や貴金属が上がるか下がるかを予想する二択ではあります。ですが、一般的に個人投資家はブローカーを介して通貨や貴金属の売買を行うため、ブローカーに支払う手数料がかかります。これが俗にいうスプレッドです。

 従って、FXは通貨を購入、または売却した段階で損失が発生してしまいます。大袈裟に言うと、上がる予想4割、下がる予想4割、ブローカーの手数料2割と表現するとわかりやすいでしょうか。もちろん2割も手数料は取っていませんが、売買した段階でマイナスが発生するため、勝ちにくいと言うわけです。

 蛇足ですが、皆さんルーレット(ここではアメリカンルーレットのことを指します)はご存じでしょうか?ルーレットは1から36までの数字を当てるゲームで、その配当は36倍です。勘の鋭い方はあれと思ったかもしれませんが、これだと、カジノ側の儲けがありませんね。全ての数字に100円かけると、3,600円かかりますが、配当もまた3,600円です。ルーレットをやったことのある方ならご存じかと思いますが、実はこの1から36の数字のほかに0と00と言う数字が存在します。従って実は客側の利益は36/38で、カジノ側の利益が2/38あると言うカラクリです。率にしておよそ5%は確実にカジノが儲かるように出来ているわけです。

▶︎機関投資家が大勢を占めるため

 為替相場の取引量では、実は機関投資家の割合は8割とも言われています。日本で言えば生命保険会社、銀行、信託銀行など様々です。機関投資家はその性質から、必ず成果をあげなければなりません。機関投資家は比較的長期の運用が原則でしたが、最近は高配当を目指し短期売買も行っているとのことです。

 機関投資家は必ず一定のルールで取引をしています。その動きは基本的にロジカルです。従ってそのルール内で為替が動くのが原則です。レジスタンスラインやサポートラインが機能するのはそのためです。

 その結果、上がりそうとか下がりそうと言った素人の心理は織り込み済みで、必ずと言っていいほど機関投資家の餌食となります。為替市場のパイは限られているのです。

FXの儲け話にはご注意を

 世の中、特にSNSの普及によって、色々と怪しい儲け話をよく見かけるようになりました。その9割は基本的に詐欺ですのでご注意ください。

▶︎自動売買ツール

 自動売買ツールの全てを否定するつもりはありません。実際大手証券会社も提供しているようなツールもたくさんあります。問題は出所不明の素人に毛が生えたような人物が作ったようなツールが高額で売られていることです。

 自動売買のアルゴリズムはさほど難しい話ではありません。ですが、そんな自動売買ツールで大儲けできるような人がなぜ、胡散臭いSNSのアカウントで、躍起になって販売するのでしょう?勝手に大金持ちになっていればいい話です。

 また、大手の自動売買ツールでも、基本的にファンダメンタルズの動きに弱いと言われています。なぜならテクニカル分析に基づいたアルゴリズムで作られているからです。また、上昇相場に強い、下降相場に強い、レンジ相場に強いなど、ツールといってもその性格は様々です。また定期的なメンテナンスも本来必要です。

 上記のことからも、自動売買ツールで大金を得るのは難しいと言えます。

▶︎サロン

 有料会員制のサロンなども注意が必要です。そもそも有料で、エントリーポイントを示唆することは、投資助言業の登録を行わないと違法行為となります。じゃあその資格を取ればいいと思うかもしれませんが、投資助言業に登録するには、登録料の他に営業保証金として500万円を法務局に供託する必要があります。

 果たして、SNS等で集客している人間の、どれだけが、500万円をかけて投資助言業の登録をしているでしょうか。ただし、取引手法の教示に止まる場合は投資助言業の資格は必要ありません

 ですが、取引手法など、大体ネットで誰でも取得出来るダウ理論程度のものを、高いサロン代を払って教えてもらう必要はないですし、そもそもサロンに求めているのは、皆エントリーポイントです。

▶︎投資話

 詐欺事例として投資話を1つ記述します。たまに見かけるのですが、講習代は利益が出なければ取らないと言う事例です。このカラクリは極めて簡単です。

まず12人の生徒がいたとします。それぞれ6人ずつに上昇相場と下降相場を教示します。一旦スプレッドは置いておくとして、6人は必ず勝つことが出来ます。

 その勝った6人のうち、3人にそれぞれ上昇相場と下降相場を教示します。すると、3人が2連勝することになります。最後に1人ないし2人にそれぞれ上昇相場と下降相場を教示すれば、1人または2人は3連勝することになります。その1人ないし2人から講習代を徴取すれば、その1人ないし2人は喜んで払うし、その詐欺講師の懐は全く傷まないわけです。非常に単純ですが効果の高い手法というわけです。

どうすれば勝てるのか

 さて、ネガティブな記述に終始してしまいましたが、実際に利益を上げている一般投資家もゼロではありません。では、その投資家は我々と何が違うのでしょうか。

 まずはロジカルな動きに期待することです。論理的に説明のつかない取引はすべきではありません。相場には結果論だったとしても必ず理屈がつきます。それを事前に察知できれば、5割以上の勝率が狙えます。

 これを徹底するだけで、勝率はかなり安定します。なんとなく相場の雰囲気で、エントリーすれば、大体の場合、逆に相場が動きます。これは真理です。それはロジカルな機関投資家が多数いるためです。

 簡単なようですが、これが実に難しいのです。ちょっとパチンコ屋の様子見に行って、本当に見に行って帰ってくるくらい難しいことです。また、当たり前ですが、余裕資金で取引することで心の余裕が生まれ、これもまた勝率が上がります。借金してFX取引をするのはもってのほかです。

 以上の簡単そうで難しいポイントを押さえれば、勝率もグッと高くなるでしょう。

後記

  如何でしたか?FX取引が悪いと言っているのではありません。勝ちたければそれなりの理論と知識を身につけ、論理的な振る舞いをすれば、勝ちやすいギャンブル(投資ではなく敢えてギャンブルと言わせてもらいます)と言えます。パチンコの釘を見てボーダーがと言っているよりはよほど生産的であると言えます。

 ですが、FXで副収入を得たいという人は応援しますが、一攫千金を狙いたいというニーズにはちょっと待ったを掛けたいのが筆者の個人的な考えです。

 以上、ご参考になれば。

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この記事の執筆者

北海道Office With You代表兼海外FX編集部のナオキです。
FX歴は20年以上(海外FX歴は3年ほど)、ブログ運営は半年程度です。
皆様にお役に立てるような旬な情報をお届けいたしますのでよろしくお願いします。

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