北海道Office With Youのナオキです。さて、今回はトレンド分析で欠かすことのできない、移動平均線(MA)についての解説と、MAにおけるゴールデンクロスとデッドクロスについて書き記したいと思います。
移動平均線(MA)とは
移動平均線(MA)とは、少しわかりづらい表現ですが、ローソク足における一定期間の終値の平均値を繋ぎ合わせたグラフのことです。
MAには何種類かあり、単純移動平均線(SMA)の他に、単純移動平均線よりも比較的売買シグナルが早く出やすい指数平滑移動平均線(EMA)や加重移動平均線(WMA)があります。
どれを使用するかは好みではありますが、WMAよりより直近の価格に比重を置いたEMAがより値動きに対し敏感に反応するため、EMAを好んで使う方も多いです。
移動平均線の期間設定
移動平均線で平均をとる期間は主に下表の通りです。特段の決まりはないものの、より多くのトレーダーが使用している期間を選択するのが、他の投資家の多数の心理を反映していると言えます。
短期線 | 5日、10日、12日など |
中期線 | 20日、25日、50日、75日など |
長期線 | 100日、144日、200日など |
一般的に一本の移動平均線で分析することは少なく、2本ないし3本の短期線、中期線、長期線を組み合わせて分析することが一般的です。
活用方法
ローソクチャートと移動平均線を組み合わせた分析が一般的で、移動平均線よりローソク足が上にあれば上昇トレンド、横ばいなら揉み合い、下にあれば下降トレンドであることが読み取れます。
そのほか、グランビルの法則というものも存在しますが、少しややこしいので、ここでは割愛させていただきます。
ゴールデンクロスとデッドクロス
▶︎ゴールデンクロス
短期線が中長期線を下から上へ抜け出すことを「ゴールデンクロス」といい、強い買いシグナルと言われています。
▶︎デッドクロス
短期線が中長期線を上から下へ抜け出すことを「デッドクロス」と言い強い売りシグナルと言われています。
この二つは初心者でも如実に読み取ることが可能であることから、敢えてこの逆に相場が動くことがあります。それを「ダマシ」と言います。相場は当たり前ですが、参加者同士のお金を奪い合いですので、プロ投資家ほど裏をかいて利益を出そうとするからです。
従って、ゴールデンクロスやデッドクロスが現れた場合でも、他の相関する指標をチェックしたり、ファンダ的な要因を加味しながら、トレンドを読み取る力を養うことが重要となってきます。
後記
如何でしたか?移動平均線の理解は理論的な相場予測を行う第一歩です。決して難しいものではないので、これらを意識してトレードに臨みたいものです。
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